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片想い

  • 執筆者の写真: Hirona
    Hirona
  • 2018年12月27日
  • 読了時間: 1分

「片想い」


初めは貴方の片想いで

無条件にあたしは

愛されていた

貴方が放った優しい言葉たちの

切れ端さえも上手く拾いきれずに


いつからか貴方の横顔は

寂しい色に染まった


Ah 今なら貴方を傷つける

ことなどしないのに

Ah 離れた指の冷たさが

強がるあたしを責めた



残された部屋の

花瓶に揺れる花は

色褪せたけれど捨てられずに

たった一言伝えられたのならば

今も変わらずに傍に居れたの?


フィルムを巻いているように

思い出す

愛していたこと


Ah 終わらない夜の背中に

しがみつき願ったの

Ah こんな貴方を知っているのは

あたしだけがいいな



Ah ぼんやり横たわるソファは

貴方を憶えている

Ah 初めてよ失うのがこんなにも

怖いと思うのは


Ah 右の踵だけすり減った

足音を探してる

Ah もう一度だけ

出会い直したい


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